あの日のかなーしみーさえ、あのひのくるーしみーさえ、そのすべてをー愛してたあなーたとーともーに。
のれもんではない。lemonではなく檸檬。
昔読んだ本を今になって読み返すと全然違う読み方ができる。
よくある話だけれど実際に起きたので皆さんにもご紹介したいと思います。
「つい怒っちゃう」「イライラする」「不安になる」
人間ですからその感情はすごく大事です。けれど自分の感情のままならなさに少し疲れてるって方。
自分の感情と向き合って少し楽になるきっかけになるかもしれません
マイナスな環境=マイナスな感情 ではない
「えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。
ー中略ー
また背を焼くような借金などがいけないのではない。いけないのはその不吉な塊だ。」
梶井基次郎 檸檬より
教科書で一度は見たことがあるだろう文。この文、今になってわかることがあります。
それは外部環境ではなく、それを受けて変化する感情の動きが問題ってこと。
自分が何かに「不幸」だと感じたのなら「環境」はあくまで引き金でしかない。
それを受けて「感情」がマイナスに変化したことで不幸を感じる。ということ。
実際にそれがあるかは別として、多額の借金で生活の質が落ちたとしても、強がりでなく全く気にしなければその人は幸せなんです。
人間が不幸に感じたときにできることは大きく2つ
1.外部環境をどうにかすること
これに関してはわかりやすいと思う。
借金の場合ならば、お金を稼ぐなり借りるなりして借金という不幸の原因となる外部環境を解消するということだ。
これは非常に効果的だ。しかし一つ問題がある。

解消できるならとっくにしてるよ
そう、解決方法がわからないから悩み、苦しみ、不幸を感じているのだ。
実際に解決方法がこの世にあるとしてもそれを知るすべがない、実行する手段がないなどのパターンもある。
そこで私は2つ目の解決策をおすすめしたい。
2.自分の感情をコントロールすること
私は変にくすぐったい気持がした。「出て行こうかなあ。そうだ出て行こう」そして私はすたすた出て行った。
梶井基次郎 檸檬より
変にくすぐったい気持が街の上の私を微笑ませた。
これは小説「檸檬」の終盤の文章である。
主人公が「くすぐったい気持ち」で「微笑みながら」幕を閉じる。
原文を読んでないもしくは覚えていない人は驚くだろう。
情緒どうしたとツッコみたくなるかもしれない。すべてが解決したのかと。
借金も病も小説の開始時点と何も状況は変わっていない。ただ気分だけがプラスにむかうのだ。
この「檸檬」の主人公は巧みなメンタルコントロールによりネガティブな気持ちをプラスに持っていくことに成功する。
そしてこれは現実でもあり得ることである。
それでは具体的にどうあればいいのか?
事実をありのままに受け入れる
事実をありのままに受け入れる…?
やってるよと思うかもしれない。
けれど完璧に事実をありのままに受け入れられる人はなかなかいない。
というかほぼ存在しないんじゃないかと思う。釈迦くらいかな。
心理学やビジネスの世界ではマインドフルネス、なんて言われることもありますね。
誰もが今までの経験や知識から、外部環境に判断を加えて感情を選択しています。
判断は無意識、反射的にも起こりえます。
例えばバカにされた時にカッとなってしまう人は反射的で無意識です。
同じ環境でもその行動を選択しない人もいますので、必然の感情ではないでしょう。
相手の環境、とそれを受けての自分の感情は別であるということ。
一度立ち止まる癖をつけること。
ほっと一呼吸するだけで唐突な感情はどこかへいきます。
自分で自分の機嫌をとっていきましょう。
ありがとうございました
またね
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